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はっ!! 10000超えた。

どうやら今日の朝方に10000HITこえていたらしいです。
blogだかなんだか判らない所によくもこれだけ来て貰えるものだと。

いつまで続くか判りませんが、ボチボチやっていこうと思います。

----------------

今見ると昨日は来客129、皆さん仕事納めだったんでしょうか。

ともかく、今年はもう数時間で終わり。
暗いニュースが多くて一年のイメージが ”災” なんていう年でしたが、来年は良い年になるといいなあと思います。

皆さんも良いお年をお迎え下さい。
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by katuragi_k | 2004-12-31 15:31 | 雑談

FAKE_TAKE2(15)

「さて、そろそろ片付いたかな?」

 士郎が袖で汗を拭いながら、バインダーに留めてある伝票のラスト一マスにチェックを入れた。皺の寄った伝票の枚数を見ると冬とは思えない汗の量も頷ける。流石に一人でやるのはかなり厳しい量だった。士郎は時計を見ながら、今晩の食事は手抜きになるなと一人ごちた。

「ネコさーん。 こっちは片付いたけど、まだ他に片す物あったら今のうちに……なんだ?」

 何気なく見上げた新都の月夜。ビルの上がなぜ気になったのかは説明がつかない。だが、其処に在った者は。

「遠坂……だよな?」

 一瞬視線が合ったように思えた。その視線は、なにかバツの悪そうな不機嫌さを感じさせた。何時もの学園の優等生とは違う姿。士郎は妙な胸騒ぎを感じたが、それが何かはよく判らない。

「おーい、エミヤンあがるよー」

「あ、はーい」

 呼び掛けに振り向いた一瞬の隙に、ビルの上の人影は消えていた。士郎はなんとも言えない思いを残しながら、一時の非現実感から日常に帰った。

「しかし……遠坂変な趣味してんのな」

 暢気な思いを残して。
 
―――――――――――――――――――――――――――――

短い。
書き忘れてたのをちょっと足した感じ。
纏める時にくっつけます。
とりあえずまた次から一哉くんに戻ります。
でも、書き忘れてる部分があったらまた日付戻ったりして……。
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by katuragi_k | 2004-12-30 21:55 | SSもどき

FAKE_TAKE2(14)


「さて、帰るか」

 放課後になって士郎が荷物を担いで教室を出る。バイトには未だ間が有る。途中で腹ごしらえしても間に合うだろう。

「なんだ、部活には出ないのか」

「ん? 慎二か。 今日はバイトなんだ」

 後から声を掛けてきた慎二に士郎が首だけ回して答える。
 忙しくなると言いながらもこまめに部活に出る辺り、慎二の几帳面さがうかがえる。むかしは一歩間違えて神経質に感じる事が多かった性格も丸くなったもんだと士郎は思う。

――今は他人に自分の感覚を押し付けるような事はしなくなったし。ただ、一歩引いているように見えるから付き合いにくい奴に見えるのかもしれないな。でも部活では副主将を任される辺り人望はあるんだよな……まあ、桜のフォローも有るんだろうけど。

「何だよ衛宮? こっちの顔じっと見て。 気持ち悪いな」

「あ、すまん。 慎二も変わったよなって思ってた」

 気味悪そうにこちらを見やる慎二に士郎は苦笑いで答える。ちょっと慎二の顔が赤いかもしれない。

「何だよそれ。 それなら衛宮の年寄り臭いのは変わんないじゃないか」

「うるさいよ。 おっと、バイト行かないとな」

 照れ隠しだろう慎二の投げやりな言葉に士郎が余計なお世話だと言い返した時、校舎の大時計が目に入った。思ったより時間を食っているのに気がついた。飯食う時間は有るかなと思いながら荷物を抱えなおす。そのとき士郎は、ふと真剣な視線を送る慎二に気付いた。

「バイトも良いけど、気をつけろよ。
 虎も言ってたろ。最近物騒なんだからな。
 衛宮はただでさえトラブルに巻き込まれるんだからさ」

「……お・おう、さんきゅ。 じゃあ」

 ちょっと気圧されるように答えて、時間の事を思い出し士郎は駆け出した。

―――――――――――――――――――――――――――――――

「ここは凄いな」

 赤い騎士が姿を消したまま、主だけに聞こえる呟きを漏らした。

「そうね。 もう十年経ってるというのに、ここは未だあの頃のまま」

 新都の中央公園。そのまばらに生える下ばえを眺めながら、主たる少女が応える。

「十年?」

「ええ、前回の聖杯戦。 その最後の舞台だったらしいわ」

 昔を思い出しているのか視線を遠くに投げている主に習い、赤い騎士もしばし黙りこむ。

「え?」

 突然、沈黙が破られた。主の様子に赤い騎士も警戒を強める。

「どうした? 凛」

「ちょっと……誰かの視線を感じた気がしたんだけど。
 アーチャーは何か感じない?」

 何かを聞き入るようなしばしの沈黙。

「……いや、判らんな。 視線というと他のマスターか?
 流石に私ではマスターを捉えるのは難しい。
 サーヴァント相手なら多少の感知は利くと思うのだがな、
 マスター相手では恐らく普通の魔術師同士か少し落ちる程度の精度でしか感知できん」

 流石に騎士あがりではな……と赤い騎士が呟く。少しふて腐れたような風を見て、凛はクスリと笑った。

「それは私の領分よ。 あなたは敵を捉えてから力を貸してくれれば良いの」

「ふむ、それは任せてもらおう」

 腕を組み偉そうにウムウムと頷く様子が伺えるような声。期待してるからと凛が返す。

「では、これからどうする?」

「そうね。どうせだからこのまま引っ張りまわしてやろうかしら」

 騎士の人の悪い笑いが染ったように凛がニヤリと笑い、主従は公園をあとにした。
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by katuragi_k | 2004-12-29 20:47 | SSもどき

FAKE_TAKE2(13)

「衛宮は、相変わらず慌しいな」

 ドタバタの朝練から教室に滑り込んできた士郎に後ろの席から声が掛けられた。その声に士郎が振り向くと、憮然とした顔がフテ寝している。士郎の頭にある事柄が浮かんできた。すっかり忘れていたその事に、冷汗が一筋背中を流れた。

「えー、すまん一成。 切り上げて顔出すつもりだったんだけどな。 虎に捕まった」

 士郎は空笑いを浮かべながらの言い訳をする。一成は士郎の顔を見上げつつ、その言い訳をうんうんと聞きながらニコニコしている。だが目は笑っていない。

「気にせずともよい。 
 元はといえばこちらが衛宮の厚意にすがっているだけの事だからな。
 衛宮の用事が優先するのは当然の事だ」

 そういう一成の顔には拗ねたような表情が浮かんでいる。士郎はこりゃ重症だなと判断。どうした物かと思案する。

「いや、忘れてたわけじゃないぞ。 本当だからな、機嫌直してくれ」

 士郎が念を押すも一成の表情は変わらない。軽いジャブはすかされたらしい。

「気にするな。俺が勝手に朝から待っていただけの事だからな」

 じとりとした目で士郎の顔を見上げる一成。逆にジャブが飛んできた。
 どう考えても気にしろといわんばかりの目付きだった。何か他に言う事があるだろうとその目が語っている。

「あー、今日はバイトあるから無理だ。 明日の朝付き合うから勘弁してくれ」

 降参と両の手を上げ、士郎は疲れたように笑う。明日のバイト代は痛いが、流石に忘れていたのはこちらのチョンボだ。それくらいの埋め合わせは必要だろう。

「むう、そうか。 やってくれるか。 催促したみたいですまんな」

 かっかっかと爽やかに笑う一成に、士郎は敵わんなと溜息を付いた。

――――――――――――――――――――――――――――――――

「だからねー、部活無い人はさっさと帰る。 有る人も六時で切り上げて帰るんだよー」

 ホームルームで虎が先生との約束だよーと吼えている。
 確かに最近、物騒な事が多いなと士郎は思う。新都で昏倒騒ぎだとか、深山町で原因不明の振動だとか、何処かしらでは毒蜘蛛が出ただとか。それぞれは大した事ではないが、やたらと人々の口に上がる。不審な外国人も多く見かけられるようになったせいか、冬木の土地自体も不穏な気配に包まれているのは間違いない。

「士郎に言ってるんだからね!!」

 思考に潜っていた意識を唐突に叩き起こされた。

「あ、判ってるよ。 藤ねえ……じゃなくて? えーと。 しょ、職権乱用だ!!」

 混乱している士郎に虎はふふんと得意げに笑う。そしてビシリと指を刺してくる。

「これくらい言わないと士郎は判んないんだから!!」

 言う事だけ言って、けらけら笑いながら教室を虎は出て行った。士郎は思わず上げた手をどうした物か悩んだ末に、頭に乗せてボリボリかいてみた。

「それでは授業を始める」

 いつの間にか虎と入れ替わりに教壇に立っていた男の声が響いた。
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by katuragi_k | 2004-12-29 19:58 | SSもどき

お久しぶり・・・。 寝込みつつMGS3やったり。

実は、ちょっと車に当たって寝込んでました。
動けないので積んでたゲームを……MGS3をちょっと。
メタルギアシリーズってやった事が無かったので感じがよく判らん。
それと、視点がバイオみたいな感じで俯瞰の方向決まってるのかちょっと悩んだり。
(もしかしたらやり方あるのかな?)
とにかく攻略本とか買いに行けないので素で始める。

ノーマル……やってみる。
ワニに麻酔銃、ナイフで格闘挑むも返り討ち。
底無し沼に嵌って死。
何となく操作が飲み込めてきた。
その後は巡回の敵兵を一人づつ片していく。
楽しいかも。
眠らせるのは面倒なので、食物投げて注意を引いては一人づつ首を掻っ切っていく。
橋、見張りが二人固まってる。
どうしよう……結局グレネードで吹っ飛ばした。
橋向こうの敵がバリバリ撃って来る。
一旦戻ってLIFE回復。
壮絶な撃ち合いの末……橋がダメージで傾いて滑り落ち。
掴んだものの、上がる操作を間違えて死。
結局はダッシュで駆け抜けて格闘でひっくりこかしました。
森を抜けて目標の倉庫に到達するも、アラート連発……わたわたしてるうちに死亡。
なんとか敵の配置場所を確認して再度挑戦で突破。
この辺で武器が切れました。
ひらえるのはグレネードばっかり。
やはり、あんまり考えずに進みまくるのは良くないらしいです。
それとノーマルで進むのにちょっと自信なくしたのでイージーで。

―――――――――――――――――――――――――――――

今度は何とか休み休み、武器とか探しつつ8時間くらいかけてクリア。

感想、操作に慣れれば慣れるほど楽しくなります。
最初はあんまり考えずにテケテケ進んでみて、煮詰まったら一旦最初からやり直してみると余裕が出来て色々思いつくようになります。
ついで、ノーマルに再度挑戦。
6時間くらいぶっ通しでクリア。
今度は割と余裕を持ってクリアできましたが、それでもかなり取りこぼしが在りそう。
というか、ダンボール何処(w
クリアしたら弾数制限無の銃貰いましたので、攻略サイト見ながらもう一回やり直し中。
終ったら、次はハードだー。

――――――――――――――――――――――――――――――

で、ゲームの感想。
とにかく根性入ってます。
所々での遊びや自由度は感心させられます。
そのくせ、お話はキッチリ締めてある。
もう、最後は……ボスーーーーー。

とにかくステキすぎるキャラクターが良い声ですよ。
スネークなんて、沈黙なニコラス・ケイジにブラックジャックでバトーなガトーのライカー副長ですよ。
他もちょっと極端すぎる感じのキャラもありますが力入ってます。
思い当たらない人も有ったので、ザーッと見てみたり。

以下のサイトよりLINKさせていただきました。
Seiyuu Database WWW version
AONI PRODUCTION

ネイキッド・スネーク 大塚 明夫 (Ohtsuka Akio)
オセロット 山崎 たくみ (Yamazaki Takumi)
ザ・ボス 井上 喜久子 (Inoue Kikuko)
ゼロ少佐 銀河 万丈 (Ginga Banjo)
パラメディック 桑島 法子 (Kuwashima Houko)
ヴォルギン大佐 内海 賢二 (Utsumi Kenji)
エヴァ 渡辺 美佐(Watanabe Misa)
ミスターシギント 藤原 啓治 (Fujiwara Keiji)
ザ・ペイン 川 央生 (Egawa Hisao)
ザ・フューリー遠藤 武 (えんどうたけし)
ザ・フィアー田中 和実 (Tanaka Kazumi)
ザ・ソロー 堀 之紀 (Hori Yukitoshi)
ジ・エンド 阪 脩 (Saka samu)


無線の掛け合いやら、イベントムービー見てるだけで結構きますね。
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by katuragi_k | 2004-12-28 17:34 | 雑談

AVP(エイリアン対プレデター)に、すげー親近感。

見てきました。
派手な感じのタイトルの割りに、あんまり宣伝力入ってねーなーとか思いながら待っていたのですが、なるほどねーといった感想。

なんというか、

どっちつかずで結局纏めに走って

最後は力尽きてる感じが、

私の書くSSぽくて凄く親近感。

――――――――――――――――――――


ある日突然、ウェイランド社所有の衛星に南極での高熱源反応がとらえられた。
デジタル解析でそれがある種の建造物だと判明し、他者に気が付かれる前に調査してしまおうと、ウェイランド社は創始者自らがチームを率いて調査に向かう。

といった感じで、いろんな分野の専門家が集められ調査に向かった先で!!
というお話です。


以下、ネタバレ込みの投げやりな感想。



まず導入はいいとして、集められた専門家の区別すらつく前に消えていきます。
科学者、考古学者に環境学者、護衛に社長に穴掘りの専門家。
誰が誰だと確認する為には数回見ないと難しいかもしれない。(因みに確認してもたいして意味は無い)

次に、この儀式は成人式なのです。
つまり、これに出てくるプレデターは半人前なのです。

ゆえに、ヘタレが居ます(;゚ロ゚)ハッ

そして、そんなタイミングで上手くエイリアンをとっつかまえて来るのが面倒なのか、エイリアンクイーンをフリーズドライで保存しています。

つまり、養殖です(;゚ロ゚)ハッ

そんなエイリアンの活きが良い訳が有りません。
いくらプレデターな槍にでも人間に刺されただけで絶命するなんて、そんなエイリアンは産地虚偽の北海道物産展にでも売られてしまえ。

……失礼、取り乱しました。

エイリアンの演出ですが、CGの技術が発展した為か明るい場面で体全体を生き生きと動かしています。

そしてサックリと死ぬ所まで鮮明に(;゚ロ゚)ハッ

酷い所では明るい廊下を主人に駆け寄るワンちゃんの如く、5匹も6匹も集まってテケテケ走る始末。

何処から来るか判らない恐怖も、良く判らない存在への恐怖もなーんもかんも有りません。

更にはプレデターさんのエイリアン解体……そのばらした部品で武器を作る……あんたは板さんか、そしてエイリアンはマグロか。

散々エイリアンに対して書いてますが、プレデターにしても。

ピラミッドの最後の起動キーは、プレデターの武器を収めてある箱から武器を取り出す事なんですが、これの認証が西暦と月日入れるだけ。
三井住友銀行のATMに判り易い暗証番号は変えてくださいと催促されそうです。
そして、取り返す為に人間の前に格好よく出てきたと思ったら、後ろからエイリアンに尻尾で突かれて絶命。

お前は英雄王か(;゚ロ゚)ハッ
因みに、試験を受けるプレデターは三人居まして一人目二人目はかなり英雄王です。

さて主人公ですが、例に漏れず人間で生き残るのは女性。
この人とプレデター三人目の優等生が共闘するわけですが、女性はどうやっても生き残るという覚悟、そういうエネルギーを感じない。
ハッキリ言って、登場時に誰が生き残るのだとか、どう活躍するのだろうとか色々考える事でしょうが、考えが当たる事はほぼ無いでしょう。
というか、そういう場面は有りません。
まとめて死ぬだけです。ちょっぴり字を読んだり、触ると拙い罠を見つけ出すだけの演出だったりします。

で、人間とプレデターコンビが逆襲に転じます。
ここで、エイリアンクイーンが自由になりクライマックスです。
他のエイリアンは爆弾で、ふっ飛ばします。
エイリアンクイーンとプレデター&人間の戦い……盛り上がりません。
エイリアンクイーン……歩くと貧相です。
なかなか死なないだけのでかいエイリアン……最後は重石つけられて海に沈めて終わりです。ジェイソンなら、もう少し頑張りそうです。

最後は、プレデターさん死んじゃいます。
生き残った女性の前に隠れていたプレデターの船が出てきます。
そして偉そうなのが女性に槍を渡し、地球を去って生きます。
そして、船に横たえられた死体から、エイリアンが……。
でも、あっさり鎮圧されそうな気がしてドキドキしません。
多分続かないでしょう、っていうか続くな。

ハッキリ言って、ドン・フライ一人で話も何も気にならないパワーのあったゴジラファイナルの方が何ぼか楽しかったです。


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by katuragi_k | 2004-12-23 21:24 | 映画

FAKE_TAKE2()

十年前


「義兄さん。行ってしまうの?」

 閑静なホスピスの廊下に少女の声が響いた。

「まだだ、まだやる事がある」

 願いの篭った視線を振り切る神父。その目は苦渋の決断を伺わせる苦い光を放つ。

「姉さんの傍には居てあげてくれないの?」

 涙を流す少女が神父に縋りつくと、振り向いた男がそっと少女の涙を拭う。ついで頬を撫で、そっと肩を押して離れた。

「私は彼女に何もしてやる事が出来なかった。
 だが、今は一つ……希望というにも拙い光だ。
 だが絶望するにはまだ、まだ私は何もしていない」

 最後にふと微笑むと踵を返す。

「すまん。 バゼット、彼女を頼む」

 最後に呟くと振り切るように歩き出した。

「義兄さん!!」

 背に崩れ落ちた少女の声を受けて。


――主よ、しばし我が行いより目を閉ざしたまえ。

 もう、男の目に迷いは無かった。


―――――――――――


 何処か似ている二人の神父が立っている。年若い男、言峰綺礼が教会の地下で行おうとしている行為を止めるべく初老の神父がやって来たのだ。

「綺礼、それは許されん。我々は干渉してはならんのだ。
 監督者たる我等が聖杯を望めば秩序は乱れる。
 この闘争に最低限の秩序を与える事が出来るのは、我等が主の名の下に中立である為なのだぞ。
 それを知っていながら……なお聖杯を望むというのか!!」

「望んで何が悪いのです。
 愛する者を救う事も出来ずに誰を救えという。
 父上、私は彼女にしてやれる事をするだけだ」

「それは断じて許さん!!」

「推してまかり通る!!」

 親子が手に剣を携え対峙する。数合の打ち合いの後、音が途絶えた。




――来たれ、天秤の守り手……。 




「望みを掲げ父を手に掛けるか。 ふ、気に入ったぞ。
 お前と共にこの地を無尽に駆け巡り、敵の首全てお前の前に並べてやろう。
 我が名はマッハ。 ライダーのサーヴァントだ」

―――――――――――――――――――――――――――――

 柳洞寺。蒼銀に鎧う騎士王を伴い、衛宮切嗣が異変の正体を確かめる為、聖杯に縁深いこの場所を訪れた。そして其処に在ったのは、既に敗れ去った筈の……男。

「貴様!? 葛木宗一郎」

 男は無表情に立つ。未だ十代の少年には似つかわしくない殺伐とした雰囲気は、何処か浮世離れしている。

「死んだ筈と? 俺はまだ死ねん」

「そうか、あの時の姿は……キャスターの幻影か」

「ええ、そうよ」

 声と共に影が立つ。葛木宗一郎の脇にそっと佇むその姿は、微かな笑いを口元に表す以外は全てを隠す女。

「キリツグ、さがりなさい」

 騎士王はその女に危険を感じ、主を制して前に出た。不可視の剣を握り直し、己が対魔力を持ってしても油断なら無いその女を、視線で殺そうとでもするかに睨みつける。

「待て、今戦うつもりは無い」

 葛木の静かな言葉。

「どういうつもりだ?」

 不審を隠さぬ切嗣の声。

「そんな戯言聞くつもりは無い!!」「待てセイバー」

 何を企む隙も与えぬと騎士王が奔る。切嗣は葛木の目に浮かぶ真意を読み切らんと暫し見つめ、あと数歩で剣を届かせたであろう騎士王を止めた。
 騎士王は主の声に不満気ながらも剣を止めた。しかし、それでも葛木とキャスターから剣を外さない。その騎士王をどう思ったかふと笑う葛木。そして、その場にまた新たな人物が現れた。

「済まぬが、ワシの話を聞いて貰えぬか?」

 しゃがれた声に葛木と切嗣が視線を向ける。

「ご老人」「マキリ臓顕?」

 其処に現れたのは、間桐臓顕。聖杯を確立した三家の一、マキリの長老。臓顕はその場の四人を一眺めするとポツリと話し出した。

「主ら、今の聖杯がまともでない事に少しは気付いておろう。
 あんな物に望みをかけた所でろくな事にはならんぞ」

「何が言いたい?」

 切嗣の問い。

「すまん、お主らの願いも在ろうが……聖杯を叩き壊しては貰えぬか」


―――――――――――――――


「言峰ぇ!!」

「また貴様かっ。 衛宮切嗣」

 新都の中央公園、人の居ないその場所で剣と鎌が撃ち合う。その脇で黒い剣と銃が命を削りあう。


――――――――――――――


「くそ、不甲斐ない」

「駄目です。宗一郎様、動かないで」

 中央公園から遠くない場所。そこで葛木宗一郎は倒れ伏していた。その前に立つのは弓を持つ白い女。

「まだ若いな。その拳は怖いが、私のアーチャーの結界を貫くには至らんよ。
 そしてキャスターの魔術は、私が勝てぬまでも相殺できる」

 宝石を弄びながら、紳士は勝利を確信した笑みを浮かべる。

「させはしない。そんな事は許さない」

 キャスターが唇を噛み締め己の杖を握り締めた。 


――――――――――――――――――――――――――
 

「セイバー。 聖杯を潰せ」

「キリツグ、ここでは近すぎる」

「構うな!! 撃て!!」

――約束された・勝利の剣

泥を吐き出す黒い影に金の閃光が突き立った。


――――――――――――――――――――――――――


「なんだ? これは」

 黒い汚泥が押し寄せてきた。勝利寸前に水をさされた不快感と、その汚泥に対する本能的な拒絶が男の隙を作った。

「お前の欲しがっていた聖杯の中身だ……ゆっくり味わえ」

 宗一郎とキャスターが瞬時に相手を入替える。拳を男に叩き込み、結界破りと魔力弾を同時にアーチャーに叩き込む。




「次は、負けん。 遠坂はここでは終らん……凛っ!!」

 男は最後の言葉を叫びながら泥に沈んだ。

―――――――――――――――――――――

「宗一郎様」

「囲まれたな……衛宮は上手くやったらしいが」

 汚泥が迫っている。いや、幾らかを既に宗一郎もキャスターも浴びている。

「ここまでか」

「まだです。私はまだ……あなたの隣に在りたい」

「キャスター……いや、メディア」

 宗一郎はキャスターの顔を隠すローブを取り去り、不器用に笑った。





――破戒すべき・全ての符





―――――――――

ちゃんとしたお話になっていない、めっちゃ駆け足な嘘予告みたいなのですいません。
大体の位置づけだけでちょっと怖いですが、TAKE2世界の十年前です。
これが今回のキャラ関係が、かなり変な事になっていると言う事の言い訳だったり。
もう、誰が誰だか。

というか、こういうのを出して自分に追い込みかけないと、一向に細かい所が決まらないだけだったり。

ヤバイ事に気がついたら、すーっと消えてると思います。
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by katuragi_k | 2004-12-23 19:10 | SSもどき

FAKE_TAKE2(12)

2月1日

 まだ冷たい空気の中、緊張感が弓道場の中に漂っている。時折乱れるが皆も慣れたもので、すぐに己を立て直していく。この辺り、この学園が強豪と言われるようになった要因である。とはいえ、その原因たる存在はそれを意識しているのか疑問だが。

「お弁当~♪ お弁当~♪ 今日のお弁当は何~かな~♪」

一斉に溜息がこぼれた。

 さて、そんな道場に朝練時間に遅れたのかバタバタと走る足音が更衣室から響いてきた。すいませんすいませんと頭を下げながら、いそいそと準備を始める。それを見つつもノホホンとお茶をしている藤村大河(2?)才。過去、冬木の虎と呼ばれ親しまれた女性も、今の姿は縁側の猫。鷹揚に手をプラプラ振りつつ茶をかっくらている。その陽気さとカパカパと空ける茶のペースに、アレは本当に茶なのかと部員一同の不審を集めている。だが、本人にはその視線など何処吹く風。

「藤村先生すいません。 遅れました」

「おはよー桜ちゃん。 お兄さんは?」

「あの、表で主将と言い合いしてます」

「またやってるのー。 あの二人も懲りないわね。
 でも二人が喧々諤々やってるお陰でその分私は楽なんだけどねー」

 自覚があるのか!?と驚きの視線が虎に集まる。桜は何事かと身構えるが虎は動じない。
 その内、弓道場の外から口論の声が聞こえてきた。神経質そうな男の声と、何となく男らしい女の声、そして両者を諌める男の声。桜は表情を翳らせるが、他の者はまたかといった調子で受け入れている。この辺りのタフさも強豪と呼ばれる所以か……流石はメンタル大事の弓道である。

「だから何度も言ってるだろ。
 僕も桜も家の用事で来れなくなるって!!
 だから練習も出来ないのに代表にされるのは困るんだよ!!」

「でもさ、あんたら抜いたら寂しいもんだよ」

「他の皆だってちゃんと練習してるだろ。
 そいつ等に任せれば良いだろ!!」

「二人とも落ち着けよ。
 慎二も家の用事で忙しいのは判るけどな。
 協力してやっても良いんじゃないか?」

「そういうお前だってバイトで忙しいからとか言ってるじゃないかよ。
 大体、一番射の立つ奴はお前なんだからな」

「うっ」

「それもそうだ。 衛宮が出てくれるなら問題無いけど?」

「うっ」

「そうだよー。 士郎もバイトばっかりじゃなくて私と遊んでくれないと。
 お姉ちゃん寂しくて冷蔵庫荒らしちゃうんだからねー」

「藤ねぇが冷蔵庫荒らすのは理由なんか無いだろ。
 それより食費を入れてくれればバイトも減る。
 いい年して未だに小遣い貰ってるの知ってるんだからな。
 一体何に使ってるんだ」

――ざわ……ざわざわ

 弓道場が揺れた。流石の部員たちも驚愕の事実に声が無かった。時が止まり、口論していた二人も空いた口が閉まらないを実践している。

「マジか?」
「判らなくも無いわ」
「まさか年玉なんかは」
「流石はタイガー」
「私をタイガーって呼ぶなー」
「もしかして先生はサンタ信じてたりしないか?」
「ありそう」
「それくらい知ってるってば、留学した時のクリスマスで泣いたんだからねー(サンタ来なくて)」
「雷画爺さん甘いからなぁ」
「いったい何歳まで信じてたんだろう」

 皆々が騒ぐ中、パンパンと手が鳴る。

「ほらほら、騒がない。 練習続ける」

 その声に我を取り戻したのか、道場中からハーイと返事。各々が自分のやる事に再び集中し始めた。

「相変わらずの破壊力ね……」

 くっくっくと猫のように目を細めて笑いを堪え切れていないのが美綴綾子。弓道部の主将。人呼んで……いや言うまい。

「気が殺げた。 話は終るけど、僕も桜も出ないからな」

「だから、その理由を言いなって言ってる」

 端正な顔を気難しげに歪めて綾子と言い争っているのが間桐慎二。桜の兄で弓道部の副主将。

「慎二も美綴も、いい加減にしろって」

 仲裁しているのが衛宮士郎。一応は平の部員ではあるが、部顧問の保護者だと言う事と部内で一番射が立つという事で一目置かれている。
 その三人が三竦みに固まっていると、きゅーころころころと間抜けた音が聞こえた。

「「「はぁ」」」

 溜息三様。虎に向き合う。

「もしかしてわざとやってるんだったら尊敬するわね」
「何といっていいんだろうね」
「出掛けに四つ切のトースト三枚分食ったのに、なんて燃費の悪い虎なんだ」
「わ、私を虎と呼ぶなー」
「あ、先生……。 オニギリ有りますけど」
「味方は桜ちゃんだけなのー」

 結局、朝錬はバタバタしたまま終ってしまった。


――――――――――――――

大雑把に書いてあった流れを少しづつ細かく決めながら、それにあわせてキャラ改変。
出来るだけ、性格変えずに環境変えてそれっぽくなればと思うのですが、やってみると別人28号になるのは私のオプション画面のデフォルト設定かもしれません。
当面、一哉くんは置いて、設定固めがてらパラパラと原作側の人を並べて見たいと……。
でも、イキナリ慎二に違和感アリアリかもしれませんがご容赦。
この先どんどん違和感に襲われると思うのでご注意。
藤村せんせはネタッぽくなってしまいます。大人な部分を書いてみたくもあるのですが、多分出てこない。
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by katuragi_k | 2004-12-22 18:32 | SSもどき

FAKE_TAKE2(11)

2月2日

北向きの部屋の癖に、なんだかうらうらとした朝。
寝直してからどれくらい寝ることが出来たのかわからん。
あーだるだる。

――――――――――――――――――――――――――

つんつん

ムニャムニャ ごろん

つんつん

ムニャムニャ ごろん

ゼノビアがつつくと、逃げるように一哉が転がる。
一哉はまるで起きてるかのように、的確に狭いソファーの幅だけで逃げ回っている。
ゼノビアは面白そうに数回転がしていたが、十分経っても起きない一哉を少々呆れ気味の目で見やる。
その視線の先はダルダルと惰眠をむさぼる情けない姿。

「かずやさん……どうやっても起きないつもりですね」

チラリと声に怒りの色が混じった。
ピクリと一哉の体に緊張が走る。
しかし、再びムニャムニャと眠りの中に沈んでいった。
あまりな姿にゼノビアの表情がピクリ。
微笑みのまま、眉の角度だけが十時十分に変化した。
その気配に起こされたのか、タオルの下から黒い塊がのそりと顔を出した。
その黒い塊はじっとゼノビアの目を見る。そしてその視線を追って寝こける主の姿にたどり着く。
それだけでパルミラは何となく状況を理解した。

「んー? どちらさまですか?」

首をかしげ、しばし考えたゼノビアの反応。
普通ならでかい猫がゴソリと出てきて喋ればパニック物だが、この猫には妙なユーモアというか諧謔を感じさせる雰囲気があった。
そのせいも有ってゼノビアはパルミラに興味を持ったらしい。
しげしげとその毛並みに関心している。
パルミラもゼノビアがパニクリもせず自分の事を興味深く受け止めた事に興味を持った。
感心の表情を浮かべ(猫の表情が判別つくかは疑問だが)ペコリと頭を下げる。
そして、ほやほやとした陽だまりのようなこの女性にニヤリと笑いで返したのだった。
ずいぶんややこしい笑いではあったが。

「お初にお目にかかる。
 私はパルミラと名を頂戴したプリチーな子猫さんであるよ」

「ご丁寧にどうもです。
 私はゼノビアといいます。 よろしくお願いしますね」

「うむ、よろしく頼む。 先輩どの」

「はー、先輩ですか?」

「私は力関係はそれとなく的確に計れるのだ。
 あなたにはちゃんとして置いた方が良いと感覚が言っている。
 主はそれなりにいじり倒してもOKだとも言っているが」

「賢いですねー」

握手握手。

「ところで、このネボスケを起こすのではなかったのかな?」

「そうですね。 起こさないと。
 学校が無いからといって、ダラケタ生活をしていると長生きできません」

「お手並み拝見」

「任されましたー」

二組の目がにやーっと細められたのだった。

―――――――――――――――――

ん?
誰かの息遣いが近い。

「かずやさん。 起きてください」

ゼノビアさんの声。

「んー、もうちょい」

「駄目です、起きてください」

むう、ガッコも何も無いのだぞ。
昨日は忙しかったから今日は寝かせてください。

「起きない気ですね」

ゼノビアさんは頑固だ。 
そろそろ起きた方が良いと本能も言っている。 
しかし、俺にも意地がある。 
あと二十分絶対に寝てやる。

「判りました。 こちらにも覚悟がありますよ」

何をする気だろう。

「昨日の唇切れた所、何とかくっついてますね……」

まさかっ!!

「傷口、もう一回開きますよ。 それで朝からエスニックに……」

「おはよう、良い朝だねゼノビアさん」

何か、呆れ半分感心半分の視線が……。

「流石だ、主よ」

やかましい。
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by katuragi_k | 2004-12-18 21:41 | SSもどき

グラボ変えてみた。

FX5700使ってましたが、 ベアボーンのサブPCを組んだのでそっちに移植する事にしました。
それで何か無いかいなと思ってましたらGF4-6600GTのシリーズが24000円割ってたのでどーかなーとちらちら。
PCI-EXPRESS版ばっかりでした。
AGPもそろそろ古いかのーと思って店員さんに聞いたら、展示品で6800が32000円ですよーとか……つい買ってしまった(TT
其れほど重いゲームとかはしないんですが、まあいいかと。
いそいそと組み込んで3DMARK05なぞを……一応完走、スコアは3700ほど。
ついでにFFBENCHもやってみる、
FX5700で低解像度4600くらいだった記憶が。
さぞかし早くなったかなとおもいきや5600程度で終わってしまう。
おやあ?と思って高解像度もやってみる。
何故かこちらも5600前後で終わる。
もしかしてCPUの能力で飽和してますか?

チョッピリ悲しかったです。
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by katuragi_k | 2004-12-18 00:40 | 雑談