WISぽい 2

「まあ、とにかくだ。
 酒場であんなに派手に恥かいたんだ。
 キッチリと話を聞かせて貰おうか?」

 何とか「小治癒」一発掛けられるようになって、ひとここち付いた頃に俺はそう切り出した。

「……判りました。
 でも、私が話せる事はそんなに多く有りません」
「どういうこった?」

 今更それは無いぞとブレイのおっさん。

「突然の事だったんです。
 あの時、地下7階を歩いていたら突然足元が崩れて、気がついたら辺りは真っ暗で」
「おいおい、シュートトラップでダークゾーンに落ちたって?
 まさか、そこでドラゴンが出て来たりとかって話じゃないだろうな?」

 何か聞いたことがあるような話に俺とおっさんが顔を見合わせ、ついでカナタに詰め寄ると二人して問い詰めた。

「っ!?」
「マジかよ……あ、すまん。 続けてくれ」
「いえ、後は皆バラバラに弾き飛ばされて、どうなったか判らないままに恐ろしい唸り声と近くに居た姉の声が聞こえて。
 姉が私に近づくと「あなたは生きなさいと……」
 そのまま転移させられて、気が付いたら迷宮の入り口で気を失っていました。
 皆がどうなったかは判りません。
 でも、ギルドから話を聞いたいくつかのパーティーが地下7階を探してくましたが」
「何も見つからず……か」
「はい。 結局、私は皆を見捨てて逃げたと……大して違いは有りませんが。
 でも、私は嘘は言っていません!!
 お願いです!! 私をこのパーティから外さないでください。
 私はどうしても地下7階へもう一度行かなければならないんです。
 お願いします。 他に私を受け入れてくれる所は……」
「まあ、無いんだろううなあ。
 しかし、よくも俺らみたいなのにしてもギルドが繋ぎをつけたなぁ。
 普通なら受け継ぎもしないと思うんだが」
「あ、はい。
 
[PR]
by katuragi_k | 2008-08-17 22:11 | SSもどき
<< 覚え9/7 最近の物のメニュー >>