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暇つぶし 2-8

 知り合いに勧められて、AYAKASHI(怪)”化け猫”とモノノ怪(全話)を一気に見たり。
 休みの日に8時間くらいかけてみてました。(あやかしだけDVDで残りはHDD録画)
 以前にチラッと見かけたとき、絵柄が癖の強い物(よりによって最初に見かけたのが座敷わらしでした)だったので、あんまり興味なかったんですが、今回ちゃんと見て泣きました。

 それに、

「ただの、薬売り……ですよ」

「うっかりうっかり」

「皆々様の真と理、お聞かせ願いたく候」

「物の怪の形と真と理。 この三つを持って、つるぎを、解き、放ーっつ!!」
(解き放つー)

 とか、薬売り、エロカッコ怪しいー♪



 誰かが何かとのクロスとか書いたら、雪崩をうつように広がりそうで怖いぞっと。
 形=騎士王 真=腹ペコ 理=……雑でした。
 解き放つーみたいな。
 なんか、黒セイバーとかが解き放たれそうですが。

 まあ、モノノケ自体があんまり簡単に扱えそうな話じゃないので、冗談ネタ以外では見たくない気がしますが。



 大原さんの叫びをあとにして、足取り軽く廊下を歩いていたら、いきなり目の前に水色の魔力光と共にシールド発生。 べしゃっとカエルのように張り付いてしまった僕を、辺りの人がくすくす笑いながら見ている。 慌てず騒がず、僕はシールドに手を付いて体を離す。 コンコンとシールドを叩いてみる。 固い感触、押しても微動だにしない空間固定の保持力。 「……うむ、良く出来てる」とか呟いてみた。

「それはどうもありがとう」
「こういう使い方はよくないと「シールド」おもぶっ!!」

 声の主に一言、言わせて貰おうと振り向いたら、僕の顔面に叩きつけるようにもう一枚発生した。

「気をつけないと、鼻がつぶれるわ」
「誰がやってるんぶは!!」

 手を突いて張り付いた姿勢を整えようとしたら、後ろのシールドが僕を挟み込みにきやがりました。 自分の周囲以外に複数発生の上に動かすとか、大原さん才能有るのね。 とはいえ、こんな標本状態で居るのは冗談じゃない。

「く、くそ」

 ズボンの左ポケットを手で叩く。

――counter field.

 銀の魔力光が僕を中心に2メートルほどの円形の領域を占めた。 僕を挟み込んでいた水色のシールドは一瞬拮抗したが、次の一瞬で砕けて光に解けていった。

「魔力干渉? 嘘!? シールドをフィールドで消した?」

 左のポケットに入れてあるのは八重さん謹製の汎用防御デバイス。 魔力構成の侵食を組み込んである為に、ただ強靭というだけのシールドでは対抗することは難しい。 それを見て、またひとつ勘違いの段階を進んだか、大原さんの目が据わる。

「やっぱり、あなたには話を聞いてもらうわ」

 水色の魔力光が大原さんの手元をぼんやりと覆う。 恐らく、手にデバイスを握りこんでいるのだろう。

「放っておいて欲しいんだけどね」

 右のポケットから千連さん作のデバイスもつかみ出す。 先に充填してあった八重さん作のデバイスの魔力はさっき使ってしまったので、それを自前の魔力で充填しつつ身構える。 周囲の人々もなにやら不穏な空気を感じてか、じっと僕らを見つめている。 一体、なんで僕はこんなに目立つ事をしているのだろう?


 大原さんが、デバイスを握った手を振り上げる。 合わせて僕も右手に力を込める。

「何をしているのだね?」
「誰?」
「げっ」

 
by katuragi_k | 2007-10-02 22:15 | 暇つぶし
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