映画に行こうとしたら、知り合いに捕まって、カラオケで”MOTTO!! MOTTO!!”とかな合いの手を入れるように強要されました。
まるでジャイアンリサイタル。 自分で歌ってるときより喉が痛いです。 こいつを何かの罪に問えないものでしょうか。 >何だかんだ言って兄弟の仲良いですね。キャスターは某魔砲少女(19歳)? NAN○HAさんの事かー。 いえ、あの方はMADの中だけで暴れててくれればいいです。 >あっさり終わって転生繰り返すかと思いましたが、そうではないようですね。キャスターの正体、楽しみです。 >問答無用な攻撃の仕方から見て、メディア女史よりアリス姐ぽいですが。 一応、メディアさんのつもり。 あなたは家に帰る途中、やたらサイレン鳴らした消防車が自分を追い越して走っていったりすると、妙に不安になったりする事は無いだろうか? ガスの元栓、親父の寝タバコ、色々と原因をチェックしても、なんだか不安が消えずに早足になったりと言うことは? 今の俺がその感覚の真っ最中です。 なんだか虫の知らせというのか、無性にザワザワしてしょうがないです。 だいたい、魔術師の家で、腐っても植物でもボケそうでも、ひとかどの魔術師が常に目を光らせてて、火事になるわきゃ無い筈と、自分に言い聞かせながらも足早に帰ったら……。 家が燃えてました。 「ちょっ!!」 建物全体へ、いい感じに火が回りきっている。 後は崩れるだけって感じ? 幸いというか家の周りは雑木林みたいな感じで、隣にすぐ余所様の家があるという訳ではないのが、不幸中のなんとやら。 爺様の工房というか住処も、家からは少し離れた温室の地下だし、間枯の本拠がすっ飛んだというわけでもない。 それに不動産もいくつか持ってるので、住むとこに困るということも無いが。 「ただ、どうやって火が点いたかってのが問題なんだよな」 爺様が燃えやすい人なんで、家の中の火気に対しては凄まじいレベルの防御というか抑制がかけられている。 はっきり言うと、ガスコンロの電磁火花すら飛びません。 火を使うためには、その都度コードを用いて、火気抑制を分単位で一時解除するしかない。 そんなとこがこうもあっけなく大炎上ってのはありえない。 有るとすれば、家の術式を上回る攻撃力か、術式の解除しかない。 それはどちらにせよ魔術師の仕業でしかありえない。 「まさか、遠山さんか?」 能力は……無理とはいえないが、厳しいだろう。 動機はあるが、やり口は微妙。 とち狂っても焼くとこまではやらんだろう。 まあ、セイバーにぶっ壊させるくらいはやるかもしれんけど。 マクファーソン氏は共同作戦って言ってるし。 「やっぱし、キャスターか」 って……アレ? 何この違和感? てか、いつからだ? いつから感じなくなってた? 慌ててズボンの後ろポケットに突っ込んであった、手帳に似せた似非令呪の書を引っ張りだす。 中を開くと、爺様の生ってた木の樹皮へ刻まれていた令呪が消えていた。 爺様が燃えてしまった? 「いや、あの爺様を殺すには、この町中の根を全て枯らすしかない」 呟いて、手段が思いつかなかった。 「なら、ハサンが消えた?」 それも無いだろう。 いくらなんでもこちらに何かしらのアクションは飛ぶはず。 「とりあえず、爺様に会うしかないか」 消防が消火作業をしている場所からそっと抜け出して、町向こうの公園へ向かう。 セイバー・ライダー・ヘラクレスに散々荒らされた公園は、不発弾が吹っ飛んだとか言う事になっているらしく、まだ立ち入り禁止になっている。 とはいえ、公園全部に人が居るわけでもなく、麻子さんに抱えてもらってフェンスを飛び越える。 そして奥の広場、地脈の溜りになっている所の古木へ。 ここは大火事でも燃え残った古い樹で、爺さんの端末の一つでもあるらしい。 爺さんが消えてなければ、ここで呼びかければ、何かしら返ってきそうだが。 「もしもし、爺さん生きてるかー」 コンコンとノックしたら、木のうろから無駄にクリアな声が聞こえた。 「おお、無事じゃったか。 エミのバーサーカーが居らんようになった途端にやられてしもうたわ」 「相手はキャスターかよ?」 「それはまちがいなかろ。 温室のよりしろは焼かれ、アサシンの契約もはがれてしもうた。 当面、ワシも身動きが取れん。 なんとか教会で保護してもらうのじゃ」 ボケ老人とは思えないしっかりした声に、少々安心した。 しかし、まさか大本からひっくり返されるとは。 令呪を狙われるって展開は考えないでもなかったが、それは俺から手帳を奪う相手のことを想定していた。 まさか爺さんから契約引っぺがすとは。 確かにハサンは爺様が呼んだサーヴァントで、温室に生えてた爺様の拠り代を要にその樹皮を媒介にして俺が代理マスターをしていただけ。 だから、契約の大本は爺さん自体にくっついてるから、爺さんから引っぺがせば俺の持ってる令呪も消えるのは理屈だが。 「それを出来る相手とか、それを探りだせる相手ってどんなやつよ」 「なんじゃ? どうした?」 俺の独り言の声が大きかったらしい。 「いや、判ったよ。 僕も死にたくないからね、すぐに教会に行くことにするよ」 古木に手を振って、公園を後にする。 キャスターの能力は、もう疑うまでもなく一流。 とにかくハサンが持ってかれたとすると、さっさと聖杯戦争からは退場するべきだろう。 俺の場合、勝とうが負けようが、どちらにしろ死にフラグだが、痛いのは後に回すに限るのだし、それに俺にサーヴァントが居ないとなりゃ、遠山さんもマクファーソン氏も俺にかかずらわってる暇はなかろうし、少しは平和なひと時が。 (だが、あるじどの……キャスターはハサンから私のことを知るだろう。 そうなれば……) 「麻子さんを取り込みに来る?」 有りそうな話だ。 でも、俺から麻子さんを引っぺがすことって出来るのだろうか? なんか、その辺が今回の死にフラグになりそうな予感がした。
by katuragi_k
| 2007-06-08 21:40
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