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過去編2

たー



 一哉が凹んでいる間にも話は進んでいる。
 雨月がスーツの胸元から数枚のA4用紙を取り出すと、プリントされている名前を読み上げていく。
 その中に、一哉の記憶に引っかかる名前が混じっていた。
 一哉がひょいと首を上げて雨月の視線を追う。 

「ありゃ? 今なんか聞いたことある名前が」

 あの人……どっかで見たことあると思ったら、式の見者だったのか。
 何かの時にふいと見かけた資料から入った朧な記憶を手繰る。
 あのスーツ姿、まあ式の人なんだろうけど。
 てことは、やっぱりちゃんと集めたメンバーなのか。


 ―式
 外式法会(がいしきほうえ)の内の一。 職とも。
 主に陰陽寮とやらから続く、政府機関に対してつながりのある術社会の官僚団。
 会を民とすれば式は官。 そのすがたは銀行員とまごうばかりのスーツの集団である。

 とか、書かれそうな連中なので、やはり中華屋のメニューからこぼれた紙を見ては、来ないだろう。
 
 ちなみに、外(はずれ)は大陸に対してやり取りをしていた、これまた政府につながりのある連中。 現在は欧米の勢力との折衝なんぞをやっている、現在では最大勢力。
 法(ほう)は神仏社寺のネットワークを基盤とする国の霊的な側からの基盤の保守に当たる、とことん歴史と血にこだわる連中である。
by katuragi_k | 2006-04-24 21:02 | SSもどき
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