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なんとなく。

ふと寝過ごしたので、反省がてら。




「うい?」

 うらうらと日の差す白さで目が覚めた。
 僕の部屋には南向きの窓があるもので、日当たりは良いのだ。
 良いのだが、ここまでの日が当るというのは……頭が回りだす瞬間、何だかとってもいやーな考えが頭をよぎって、すぐさま思考をフリーズさせる。

「ふふ、はは、いやいや、まてまて。
 現実を直視するのはいいが、早まってはいけない。
 まず可能性を考えろ……今日は休みだったりしないかな? いや、NOだ。
 んじゃあ、他には……他には……あはは、思いつかんな」

 がばっと身を起こし、サイドテーブルに置いてあった筈の目覚ましを掴み取ろうとする。

「きゃ」

 半分起きた所で、可愛らしい声と共に重力に負けて失速。 ベッドに逆戻りした。
 僕の腹筋を屈服させた重みが、はだけた掛け布団から正体を現した。

「カズヤ、寒いじゃないかー」

 むーっとこちらを睨んだまま後ろ手に掛け布団を手繰り寄せ、またぬくぬくと寝床をセッティングしていく異邦人、もといインベーダー、もといお姉さん。

「おい、またかこら、いい加減にしてっていってるじゃないか!!」
「カズヤ?」
「だからー!! そうやって無邪気な顔しつつ胸をうぉっ……じゃなくてやめいっ」
「えー」
「えーじゃないっ。 今何時なんだよって、うぁっ昼過ぎてんじゃないか!!
 何で目覚まし止まってんだってーか、目が覚めなかったんだー!!」

 ミッシリとかぶさる危険な感触を跳ね除けてサイドボードの目覚ましをガッシと握り上げる。

「時間、合ってるじゃないか? なんで、鳴らなかったんだ?」
「そりゃボクが止めたからねえ」
「そりゃ鳴らないよねー。 ってアリスねぇのしわざかぁああ!!」

 したり顔の確信犯を名指しで問い詰める。

「カズヤの安眠を妨害するなんてボクにとっては敵だからね、なりかけた瞬間びしっと止めたよ」

 何か無駄に達成感を感じているのか満足げな表情のアリスねえ。

「だから止めるなぁ!! 意味無いじゃないかぁ!!」

 叫ぶ僕の声を聞こえなーい、聞こえなーい、と明後日の方に向いて耳をふさいでやがる。

「ああ、今から行くのもキツイものがあるよなぁ」
「いい天気だよ、カズヤ」
「忌々しいくらいにいい天気だね、アリスねえ」

 はふーとため息ひとつ。

「ああ、学校には熱出して寝込んだって言ってあるから」

 ああ、そうなんだ。 じゃぁ安心だね。

「って、最初から仕込みずみかぁ!!」

 そんな一日の始まり。
by katuragi_k | 2006-01-24 20:07 | SSもどき
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